ドラゴンズが、1点差を勝ち切ることが多くなってきました。
メ~テレ「ドデスカ!」火曜日にレギュラー出演している野球評論家の矢野燿大さんは、「リリーフ陣の安定」を挙げます。さらに打撃陣について解説しました。

Q:先週のドラゴンズは5試合で3勝2敗、白星が3つ並びました。阿部寿樹選手の勝ち越しタイムリー、大野雄大投手の好投、石川昂弥選手の決勝タイムリーなどがありましたが、どれも1点差なんですね。
矢野さん:
そうですね。ドラゴンズの課題はリリーフ陣でしたが、1点差を勝ち切れる試合が出てきた。これから浮上するために必要なので、そのきっかけになる週だったかも知れないですね。
リリーフ陣の防御率が大幅アップ

Q:矢野さんが注目したポイントは「リリーフ陣の安定」です。
矢野さん:
シーズン当初は誰が行くのか、形がなかなか決まりませんでした。
抑え方も不安だし、ファンの皆さんも1点差だとドキドキする試合展開が多かったですけど、リリーフ陣がしっかり勝ち切れる形ができたと思います。
Q:中継ぎ陣の防御率は、交流戦前は4.46だったのが、それが交流戦後は1.30。ものすごく良くなっていますね。
矢野さん:
そうですね。この中でも、吉田聖弥投手がリリーフ陣に加わってくれたのは大きいです。
石川選手の好調の背景は

Q:そして、中継ぎ陣以外にも矢野さんが注目した選手がいます。石川昂弥選手です。直近5試合の打率は4割4分4厘、4日の巨人戦では決勝タイムリーを放つなど、大活躍しましたね。
矢野さん:
頼もしくなってきているんじゃないですかね。
石川選手の課題というと、どこか思い切りがないとか、差し込まれたファールが多いイメージでした。
4日の決勝タイムリーもそうですが、今はストレートにタイミングを合わせながら、変化球に若干泳ぎながらでも対応できる形ができてきている。
こういうタイミングで打てると、ストレートに振り遅れることが減ると思うんです。
僕らバッターは、どうしても変化球を空振りしたくないという意識があります。
皆さんはもっと真っすぐのタイミングでいけよと思うでしょうけど、僕らはどこかにそういう意識があるんです。
石川選手は「こういう風にすれば俺は打てる」というのが形としてできてきている。
振り遅れるとかバットが出てこないということがこれから減ると思う。
そういう自信を感じる打撃が多いです。
Q:それは気持ちの変化ということですか?
矢野さん:
去年苦しんだことで、「俺は今年、絶対成績を出すんだ」といった、がむしゃらな気持ちが形になってきているというのもあると思います。
井上監督も高い評価

Q:石川選手は、これまで調子がいい時期があっても短い印象があったんですが、いま好調が続いているのはなぜでしょう。
矢野さん:
今まではチャンスを与えられるところがあったと思うんですが、「もう出られない」とか「今年ダメだったら、もしかしたら」みたいな思いがいっぱいよぎったと思う。
そこでスイッチというか土壇場の力みたいなものが入ったんじゃないでしょうか。
Q:これが維持できたらいいですね。
矢野さん:
やっぱり去年4番を任せた選手ですから、いってほしいですよね。
Q:4日の試合のあと、井上監督が石川選手について「今年は根性が感じられる。話をしていても、返答に成長を感じる。相手にもよるが、今はサードは昂弥でいきたい」とコメントしていました。井上監督も石川選手の成長に手ごたえを感じているようですね。
矢野さん:
内容もいいですからね。
これからも使っていってほしいなと思います。
代打・阿部選手に「文句なし」

Q:そして、メ~テレ「ドデスカ!」が毎月ドラゴンズファンに選んでもらう「月間ドデVP」で、6月は阿部寿樹選手が選ばれました。
矢野さん:
文句なしでしょう。
代打というのは、場面も状況も難しいんです。
ピッチャーもレベルを上げてきて、「絶対に打たせたくない」という気持ちで投げてくる。
しかも1打席ですよ。
それを1球で仕留めるという素晴らしい内容のバッティングですね。
Q:いい代打の選手が意識していることは何ですか。
矢野さん:
まずは初球を振ること。その準備は、すごくしていると思います。
ファーストストライクを絶対振って、それを1発で仕留める。そういう準備力がしっかりしているんじゃないでしょうか。
Q:矢野さんは以前、「阿部選手が4番でもいいんじゃないか」という話をしていました。
矢野さん:
僕だったら、スタメンで何試合か使いながら、代打というのでもいいかなと思います。
ここぞの場面で使うのもいいんですけど、4打席でもっと点を取りたいという気持ちもあります。
(2026年7月7日放送 メ~テレ『ドデスカ!』より)


