先週のドラゴンズは1勝4敗1分けで、黒星が多くなっています。
メ~テレ「ドデスカ!」火曜日にレギュラー出演している野球評論家の矢野燿大さんは、先週末の首位ヤクルトとの3連戦で「ほんの少しの違い」がみえたといいます。
首位ヤクルトから学ぶべきこととは?

ドラゴンズは去年、3年連続最下位から抜け出して4位、ヤクルトは最下位でした。
ただ今シーズン、5月18日時点でドラゴンズは最下位ですが、ヤクルトはググッと上がって首位です。
ヤクルトは最下位予想だったが…

Q:シーズンが始まる前、ヤクルトが最下位という予想がたくさんありましたが、ここまでの快進撃は予想していましたか?
矢野さん:
誰も予想していなかったと思います。
まずセ・リーグ順位を予想する時、まず「ヤクルト6位」からスタートするぐらいだったので。
その理由は、ヤクルトは去年から戦力のプラスがあまりないんです。
逆に村上宗隆選手が抜けるなどのマイナス要素が多かったし、オープン戦がそんなにいい成績じゃなかったので、ここまでは想定外でしたね。
Q:ヤクルトは、なぜこんなに強いんですか?
矢野さん:
池山隆寛監督がわかりやすい野球をしているというのもあると思うんですが、僕は意識のレベルの高さ、それが違うんじゃないかなとみています。
ヤクルトの高い意識が現れたプレー

矢野さんの話す「意識の高さ」が現れたプレーがこの週末にもあったということで、その1つが5月17日の試合です。
4回表、1アウト2塁3塁の場面で、3塁ランナーの内山壮真選手がファーストゴロでホームに突っ込んで生還。2点目の追加点となりました。
矢野さん:
ファーストのボスラー選手の守備も悪いわけじゃないんです。
ただ3塁走者の内山選手の一歩目のスタート、絶対セーフになってやるっていう気持ちと意識。
ボスラー選手を責められないんですが、送球がほんのちょっと高い。
キャッチャーの膝のところに来ていたらタッチアウトにできたんですよ。
ほんのちょっとの意識でアウトかセーフか変わるので、その差が出ましたね。
Q:この場面、ヤクルト側はいわゆる「ゴロゴー」ですか。
矢野さん:
そうですね。バットに当たった瞬間にゴロでもスタートするよというサインでしたね。
ドラゴンズの意識は…

さらに、15日の試合でもヤクルトの意識の高さが表れたということです。
2回表1アウト1塁。右中間への打球を大島洋平選手が追います。
中継プレーのミスの間に、1塁ランナーがホームインしました。
この隙をヤクルトが見逃しませんでした。
矢野さん:
あとはドラゴンズの中継プレーですよね。やはり、そこをしっかりしていきたい。
「1の差が出ている」

Q:さらに8回2アウト。2塁内野安打で走者2人がかえって逆転を許してしまいました。
矢野さん:
杉浦稔大投手がベースカバーに行くんですが、ホームに投げる意識が全くないんですよ。必死に「アウト」と言っていて、ホームにすぐ投げればセーフのタイミングなんですけど、次のプレーに意識がいっていない。
周りの選手も「ホーム、ホーム」という声を出すとか、やはりドラゴンズの意識のレベルをもっと高めないと。
Q:ヤクルトは、得点を取る意識が徹底されているということなんですね。
矢野さん:
乗っているからというのもあるんですけど、そこの当たり前のレベル、意識は高いですね。
Q:その次の1点というところですね。
矢野さん:
「一球・一瞬・一歩」。この1の差が今のドラゴンズとヤクルトの差に出てしまっているのかなと思います。
その意識を変えるだけで、年間で何勝も変わってくると思います。
「意識は今からでも変わる」

Q:今からでも意識は変わるものですか?
矢野さん:
めちゃめちゃ変わると思います。
ソフトバンクが昔強かった時に、シートノックの意識のレベルが全然違ったんです。
声がすごく出ているし、中継プレーのラインも真っ直ぐ。
そして全ての送球が低くてタッチできるボールなんですよ。
練習の段階から日本一のシートノックをしていたんです。
それがソフトバンクの当たり前だったんですよ。
でも、ドラゴンズの当たり前は、「あれはセーフになっても仕方がないよね」というふうに見えてしまうレベルなので、普段の練習やシートノックから日本一のレベルでやるという意識の高さが必要だと思います。
村松選手に見えた意識の高さ

ただ16日の試合、ドラゴンズにもその意識の高さがあったということです。
村松開人選手が、サイクルヒットまであとシングルヒットだけという8回の第5打席。
チームプレーに徹して、押し出しのフォアボールを選びました。
矢野さん:
一塁に歩く顔が格好良かったですね。
サイクルヒットを狙っているので、ボール球を振っても誰も文句を言わないんです。
ボテボテのゴロになっても三振になっても、何も言わないんですけど、村松選手は自分のやることを変えなかった。
サイクルヒットを打ちたい場面でも、普通にフォアボールを選んで歩いていくところに頼もしさを感じた。
村松選手がさらにブレークしていくんじゃないかなという打席でした。
Q:矢野さんだったら?
矢野さん:
僕だったらガッツリと打っちゃいます(笑)
サイクルヒットなんてそんなにチャンスがないので、やっぱり打ちたいんですよ。
その気持ちをあの場面で抑えられるっていうのが、やっぱりすごい。
(2026年5月19日放送 メ~テレ『ドデスカ!』より)


