国交省は、大手ゼネコン2社に4カ月間の営業停止処分を出しました。これにより、リニア中央新幹線の静岡工区の着工が、来年にずれ込む見通しに。リニアを待ちわびる街の人は、どう捉えているのでしょうか。

名古屋と東京の品川を40分で結ぶ、夢の超特急、リニア中央新幹線。
長く掲げてきた「2027年の開業目標」を断念したJR東海ですが、1日も早い開業に向けて、工事が進められています。
しかし、暗雲が――。
国土交通省は、リニア中央新幹線の建設工事をめぐる談合事件を受けて、大手ゼネコン2社に対して、4カ月間、新たな営業活動を禁止する処分を発表しました。
この処分が、リニアの開業時期の見通しをより不透明にする事態に。
工事は、名古屋などの沿線各地で進められていますが――。
いまだ工事を始められていないのが、南アルプストンネル静岡工区の8.9kmです。
静岡県は、大井川の水問題などで約9年間、着工を認めてきませんでしたが、今年7月、ついに着工を容認。
秋にも、工事が始まる見込みとなっていました。
しかし、静岡工区は工事に必要な契約がいまだ結べておらず、ゼネコンに処分が出たことで、年内着工は難しい事態に。
これにより、JR東海が今年中に明らかにするとしていた「新たな開業時期」にも影響が出る見通しです。
開業時期が見通せないことに、街の人は

リニアの開業時期が見通せないことについて、街の人はどう捉えているのでしょうか。
「ひょっとしたら乗れるかなと思っていたけど、ちょっと無理な感じ。そんな長いことかかるのも問題だと思います」(名古屋市民・80代)
「2027年くらいには、乗れると思っていたので。それがどんどん遅れて、『いつ?』という感じで…」(長久手市民・50代)
名古屋駅の西側の街づくりを進める田中さんは――。
「あまり一喜一憂することはない。10年というスパンで考えているので、山あり谷ありかと思っている」(名古屋駅 太閤通口 まちづくり協議会 田中和生 事務局長)
11月1日には「リニアタウン名駅西」としての除幕式を予定するなど、リニアを念頭に置いた街づくりをしていて、リニアは「100年に1度のチャンス」と話します。
「具体的にリニアの駅の上部区間を芝生広場としてイメージしています。土日にイベントが常にあるとか、上部空間が防災拠点として活用されるとか。準備期間と捉えて、リニア(開通)に向かって、どんな街づくりをしていくかみんなで考えたい」(田中事務局長)


