愛知県豊橋市内の芝のグラウンドで練習をする中学生のラグビーチーム。はいつくばって腕の力だけで前進するトレーニング中。

思わず手のひらを見つめ、何かをとる選手。
クラブチーム選手:
「しょっちゅうです。このシーズンになると結構刺されます」「針で手を刺されたような」「つまようじを思いっきりぐさって刺すような感じ」「あぁ…って言っちゃいます」
選手たちを悩ますその正体は芝生ではなく、その中に隠れるように生えている南米原産の外来植物「メリケントキンソウ」
保護者たちが見つける度に抜くなどしていますが…。
保護者:
「雑草なんでしょっちゅう 生えてきちゃうから」「やってもやってもだと思います」

メリケントキンソウとは一体どんな植物なのでしょうか。
宮崎大学農学部・松尾光弘講師:
「一番の特徴は種子の形ですね」「とげがあるということ」「足裏とか、手のひらとか、動物ですと肉球とか」「刺さって痛みを感じひどい時には裂傷、ひっかき傷のようになったりする」
種子に鋭いとげを持つメリケントキンソウ。とげ自体に毒はありませんがひとたび刺さると激痛が襲います。

愛知県では、2011年には3つの市で確認されただけだったのがその後どんどん増えていき、今では多くの市町村の公園や校庭などにも広がっていると言います。
この事態に県としては。
愛知県環境局・飯田泰地さん:
「外来種は一度侵入してしまうと非常に大きく広がってしまう」「広がりの速さは驚異的」

特に注意が必要なのはこれからの時期。
メリケントキンソウは、ちょうど今とげのある種子をつけています。このとげも鋭くて痛いのですが、6月ごろ種子が枯れるとより鋭利になるというのです。
このため県内ではサッカー大会の会場が急きょ変更になったことも。

対策としては、過去には土木事務所やボランティアが鎌を使って根こそぎ取り除く試みが。
ただ、これが有効なのは範囲が限られる時のみ。芝刈りは、高さ5センチ未満のメリケントキンソウは残ってしまい効果がありません。除草剤は効くそうですが、使用に抵抗感のある人もいます。
これと言った解決策がない中、気をつけないといけないのは。
愛知県環境局・飯田泰地さん:
「これ以上まだ(メリケントキンソウが)入っていない場所に広げない」「靴底にとげのついた果実が刺さり知らないうちに広げてしまう」「(メリケントキンソウの生息地から) 外に出て行く前に種子を落とす」「気をつけていただければと考えています」


