岐阜県中津川市にある国の史跡「苗木城跡」に、幕末の城の姿をスマートフォンに映し出すVR(仮想現実)体験スポットが設置されました。
敷地内に設置された看板の二次元コードを読み込むと、360度CGで再現された苗木城が表示される仕組みです。看板は「B1駐車場展望デッキ」「遊歩道展望デッキ」「足軽長屋」「風吹門」「大矢倉」「三の丸」「二の丸」「笠置矢倉」の8か所に設置されています。
日本語と英語による解説や、VR空間に入り込んだような記念撮影ができる機能も搭載。「三の丸」でVR体験をすると、「デジタル御城印」がダウンロードできます。
全8スポットのうち「遊歩道展望デッキ」と「風吹門」については、公式ホームページでも二次元コードが公開されており、現地と同じVR体験を自宅などでも楽しめるようになっています。

苗木城は、1526年ごろ築城され、植苗木を拠点としていた遠山氏が移り住んだといわれています。巨岩を取り込んだ石垣など、地形を生かして築かれているのが特徴の一つ。建物は1871年に取り壊され、現在は石垣のみが残されています。
1981年に国の史跡に指定された重要な文化財であることから、中津川市ではリニア駅の設置を見据えた観光資源としての活用を検討していました。しかし、城郭が残っていないため、観光客が当時の姿をイメージしにくいという課題も。そこで、市の学芸員が監修し、歴史資料をもとにVRによる再現が行われました。
10月4日に行われた築城500年記念イベントでお披露目され、当日は約3000回のアクセスがあったということです。
市の担当者は「看板は現地に常設するので、観光で訪れた際に楽しんでもらえれば」と話しています。
360度CGで再現した苗木城












