【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

海に根を張る青々とした植物の正体は、アマモ。魚や小さな生き物の住処となる“海のゆりかご”と呼ばれます。

子ども:「地球温暖化の原因のひとつである二酸化炭素を吸収、固定するものがアマモなので」

アマモを守るのは佐久島の子どもたち。

しかし、ある異変がー。

 

漁師:「生えているところは生えているけど、(アマモは)最近だいぶ減ってきたので」

地球温暖化の対策と豊かな海の再生。2つの課題に向き合う子ども達の挑戦を追いました。

大アサリなどの魚介類やアート作品が人気の「佐久島」

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

愛知県西尾市の離島・佐久島。

特産品の大アサリなどの魚介類や、アート作品が観光客に人気の島です。

この島唯一、児童生徒20人の学校に通う、中学3年生の髙橋伊吹くん。

髙橋伊吹くん:「こうアマモがあって、ここの葉っぱの部分にこんな感じで種がつく」

14歳の“アマモ博士”が行う活動とは?

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

子ども達からは、“アマモ博士”として頼りにされています。

この日、学校の前にある海から海水をくむ伊吹くん。

何に使うのかというと…。

髙橋伊吹くん:

「きょうは海水を足すのと中の掃除です。一部は(海に)移植するつもりです」

アマモを“海に植える”ためのお世話です。

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

髙橋伊吹くん:

「こっちが『アマモ』でこっちが『コアマモ』です」

スタッフ:

「先生より伊吹くんの方がアマモに詳しい?」

教諭:

「断然!いつも教えてもらっています」

なぜ「アマモ」を育て、海に植えることが必要なのか

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

佐久島で古くから続く、素潜り漁。砂の中からは、立派な大アサリ。

午前中だけで網いっぱいの大アサリがとれていました。

漁師・山中良則さん:

「だいぶ肉厚で味が濃くて。この時期は旬なので焼くとおいしいです」

しかし、その量は年々、減っているといいます。

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

漁師・山中良則さん:

「思っていたよりこんなに魚も貝もいないんだな、と」

漁師歴30年以上・鈴木和男さん

「(約30年前と比べて)魚に関しては1/10なんじゃない?1℃(海水温が)上がるだけで海の生態系は全く変わっちゃうもんで。温度を下げるにも氷入れても無理だし自然には勝てんけど」

地球温暖化で海水温が上昇し、アマモが減少。

アマモを再生させることが、温暖化対策の重要な“カギ”となるんです。

温暖化対策の重要な“カギ”となる「ブルーカーボン」

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

生活などで出る二酸化炭素は海水にも溶け込み、アマモなどの植物が光合成で二酸化炭素を吸収。

炭素を海底にためてくれるのです。

これが「ブルーカーボン」と呼ばれ、地球温暖化に与える影響を少なくできると、世界的に注目されています。

豊かな海を取り戻すため「海の再生」に挑戦!

豊かな海を取り戻したいと、佐久島では、25年前にアマモを育てて海に植える取り組みを開始。その思いは、島の海が大好きな子ども達に受け継がれています。

この日は、伊吹くんたちが待ちに待ったアマモを海に植える日。

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

髙橋伊吹くん:

「このアマモは水槽で育てたものです。アマモがあると生き物が集まってくるので、魚がどんどん育つので、漁師の方にもいいことになると思います」

アマモは海底に固定しやすいよう麻のポットにいれ、植えていきます。

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」
【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

アマモの茂みは別名「海のゆりかご」。

小さな魚や生き物が集まり、豊かな海になることを祈って、植えていきます。活動には、佐久島で漁師をしている伊吹くんのお兄ちゃんも。

髙橋奏翔さん:

「(活動を通して子ども達に)少しでも海に興味を持ってもらえると嬉しいです」

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

そして、海辺で行われていたのは「劇」。

「アマモ」の特徴を劇を通して、上級生から下級生へ引き継いでいきます。

子ども:「アマモは水中の二酸化炭素を酸素にかえることができます、そんなにすごいアマモを増やしましょう!」

子ども達のリーダーだった、伊吹くん。

2027年、高校進学に伴い初めて、島を出ます。

その、思いとは。

【25年】愛知・佐久島で「アマモ」植え続けるワケとは 漁師「魚は1/10に減った」

髙橋伊吹くん:

「小学生たちは、ブルーカーボンとか知らないでやっていると思うんですけど、伝えて、このアマモボランティアをこれからもずっと続けていってほしい」

「(将来も)できれば佐久島にいて、こういう海を守る活動にも関わっていきたいなと思います」

未来の佐久島をつくる、子ども達。

その歩みは、これからも続いていきます。

©「かよチュー」実行委員会|©中京テレビ|© CBC TELEVISION CO.,LTD. |©テレビ愛知|©東海テレビ|©多田かおる/ イタキス製作委員会|©テレビ愛知・フリュー/徹之進製作委員会|©メ~テレ|©東海テレビ、中京テレビ、CBCテレビ、メ~テレ、テレビ愛知|東海テレビ、中京テレビ、CBCテレビ、メ~テレ、テレビ愛知|© Studio Ghibli|©CBC TELEVISION CO.,LTD.|©東海テレビ事業|©実験ヒーロー製作委員会2024|©実験ヒーロー製作委員会2025|©実験ヒーロー製作委員会2026|©メ~テレ |©TOKAI TELEVISION BROADCASTING CO.,LTD.|(C)すえのぶけいこ/講談社(C)CTV |(C)すえのぶけいこ/講談社(C)CTV|© CBC TELEVISION CO.,LTD. | |© CBC TELEVISION CO.,LTD. |©メ~テレNEXT|©2026「妖怪とあそぶseason3」製作委員会
各ページに掲載の記事・写真の無断転用を禁じます。
JASRAC許諾番号NexTone許諾番号
第9008707022Y45038号ID000007318
©東海テレビ, 中京テレビ, CBCテレビ, 名古屋テレビ, テレビ愛知 2020 All Rights Reserved.