少子化によって母校が統合されることになり、閉校に。そんな日を前に、卒業生たちを中心に特別な1日がつくり上げられました。
3月21日、岐阜県恵那市立明智中学校で開かれた学園祭。
これが、母校で過ごす最後の日です。
「悲しいというか、懐かしかったなって」(卒業生)
「最後にいい思い出になったのでよかった」(卒業生)
卒業生たちを中心に作られた“思い出の1日”です。
「明智から胸を張っていくぞというような、希望になるような1日にしたい」(卒業生)
“最初で最後の学園祭”を追いました。
岐阜県恵那市は5つの中学校を統合

「明智中学校、最後の卒業生に卒業証書を手渡しました」(中村光代 校長)
全校生徒87人で、少子化の影響で3月末に閉校します。
5つの中学校が統合され、恵那市南部では1校のみに。
「帰ってくる母校がなくなるのは、すごく悲しい」(卒業生)
「みんなで集まれる場所がなくなってしまうのは結構悲しい」(卒業生)
卒業生が学校を使ってイベント企画

“最後の日”を、どう残すのか――。
イベントの実行委員の多くは、明智中の卒業生。
中心となっているのは、1993年の卒業生・藤田みのりさん(47)です。
企画したのは、思い出の詰まった学校を使ったイベントです。
「タイトルは、“最初で最後の学園祭”。寂しいだけで終わらないような、町の人の思い出にも残り、恵那南中に通う子どもたちが前を向いて、明智から胸を張っていくぞというような、希望となるような1日にしたい」(藤田みのりさん)
久しぶりの味に、弾む思い出話

“最初で最後の学園祭”当日の21日。
「天気も晴れだし、準備万端にしてきたので、きょうは楽しむだけです」(藤田さん)
準備したのは、ソフト麺や揚げパンなど“懐かしの給食”です。
学校には、多くの人が――。
久しぶりの味に、思い出話も弾みます。
「私たちの世代は揚げパンがなかった。おいしかったです」(卒業生)
Q.おそろいのジャージを着ているが?
「明智中学校のジャージです。高校の終わりに、みんなでここ来て先生に会っていたから、それはなくなる」(卒業生)
「帰ってきても何もないんだよ。誰もいない。悲しいよね」(卒業生)
スタートからわずか30分。
「たくさんの人が来てうれしい。400食があっという間になくなりました」(藤田さん)
恩師による“最後の授業”も

体育館で始まったのは――。
恩師による“最後の授業”。
担当の原田将伍先生は、2020年度から2024年度まで体育の授業を担当していました。
もう一度、“あの頃”の時間が戻ります。
「原田先生の体育の授業が楽しくて、中学生のころに体育教師を目指した。楽しく明智中を締めくくれたと思う」(卒業生)
「明智中最高!」(卒業生)
「新しい道へ進む第一歩に」

そして1日の終わりが、近づきます。
夕方からはキャンプファイヤーや音楽ライブ、そして花火。
母校での思い出を残そうと、この日のために準備を続けてきました。
「閉校は寂しいですが、新しい道へ進む第一歩だと思えば、いいスタートが切れたのではないか。いい1日になってよかった」(藤田さん)
ここで過ごした時間は、それぞれの心の中に残り続けます。


