世界のウェブサイトの7割で使用されているというプログラミング言語「PHP」で重大な欠陥が見つかりました。影響は、この地方にも。
世界のウェブサイトの7割で使用されているというプログラミング言語「PHP」で重大な欠陥が見つかり、日本全国の企業や自治体、そして東海地方にも影響が広がっています。
国家サイバー統括室=NCOは、PHPの修正版を使用するよう呼びかけ、企業などが対策に追われています。
影響は、名古屋の人にも――。
「きのうの夜からアプリが開けないことがあった。スイミングの習い事のアプリで、いろいろ連絡するツール。欠席などの連絡もできないようになっていた」(40代)
「アイドルのオンラインくじのサイトが開けなくなるというメールが来た」(10代)
自治体や企業などが対策を強化しているため、ウェブサイトが見られなくなるなどの影響が出ています。
様々な分野で影響広がる

名古屋市では、業務で利用しているウェブサイトの一部で、サイト自体を停止する事態も――。
また、あいち銀行や三菱UFJ銀行などは「臨時メンテナンス」のためとして、インターネットサービスの一部を停止しています。
日本中の様々な分野で影響が広がっていることについて、名古屋の街では――。
「お金関係なども全部ネットでやっているのですごく不安。自分たちではパスワードを変えるくらいしかできないので、本当にしっかりしてくださいと思う」(50代)
「PHPと言われても正直『えっ』という感じでわからない。そのうち影響が出てくるのかなと思う」(30代)
緊急措置としてサービスを停止した企業も

緊急措置として、21日にサービスを停止した企業に話を聞いてみると――。
「きのう早朝にPHPの脆弱性が発表されて、きのう午後1時から段階的に(サービス停止の)処理をした」(コドモン 小池義則 代表取締役)
保育園などの施設に向けたITサービスを提供する「コドモン」。
保護者への連絡や、登園・欠席連絡など、約2万5500の施設が活用するサービスが一時利用できなくなりました。
コドモンでは、以前からこうした問題への対応について話し合っていたことから、早急なサービス停止の判断をしたといいます。
「我々は子どもの情報・施設情報、家庭の情報といった機微な情報を預かる立場。子どもや家庭の情報は守るべきだという優先度の上で経営的判断をした」(小池 代表取締役)
また百貨店でも、ジェイアール名古屋タカシマヤがセキュリティ強化に伴い、きのう午後10時からHPを停止。
松坂屋も予防的な措置として、ホームページの閲覧やアプリのサービスなどの利用を停止しています。
「AIの進展」が背景に

名古屋大学病院では、21日午後5時から外部アクセスを遮断し対応。
患者の外来予定が見られない状況が続きましたが、22日午前に復旧。
院内での予約や、診療への影響はなかったということです。
世界規模で起きた今回の問題。
情報システムに詳しい専門家は、ここ数カ月の「AIの進展」が背景にあると話します。
「専門家からすると、起こるべくして起こっているという状況。最近のAIの進展によって、これまでは簡単に見つけられなかったプログラム上のミスなどを見つけやすくなった。現時点では、攻撃側と守る側を考えたときに『守る側』の方が色々なシステムがあるので大変」(名古屋大学 河口信夫 教授)
私たちが気を付けるべき点は。
「色々な所でパスワードの使い回しをしない。すぐに解けそうな、シンプルなパスワードを使わないのが大事」(河口教授)


